関節痛にはボルタレンを使用するのが良い

ボルタレンは非ステロイド抗炎症薬の1つで、痛みや炎症を抑える効果や熱を下げる効果があります。
錠剤(内服薬)や坐薬が痛み止めや解熱剤としてよく知られているかもしれませんが、塗り薬や湿布薬もあります。
作用の強い薬ということで日本では錠剤と坐薬は病院で処方してもらわなければいけませんが、塗り薬や湿布薬は市販薬として売られているため、薬局やドラッグストアでも購入できます。

ボルタレンの特徴には解熱・鎮痛作用が非常に強力、即効性にもまずまず優れる、作用が強力な反面、副作用も強いということがあげられます。
ボルタレンは変形性関節症、腰痛、急性上気道炎、手術後の疼痛などに幅広く用いられている薬です。
そして関節痛や神経痛、筋肉痛にも効果的な薬です。
服用後30分くらいで効果が現れ、およそ6~8時間程度持続すると言われています。

ここで、ボルタレンがどのような仕組みで痛みや炎症を抑えたり、熱を下げたりするのかを説明します。
炎症や痛み、発熱を誘発する物質にプロスタグランジンがあります。
ボルタレンは、このプロスタグランジンが作られる時に必要な物質であるCOX(シクロオキシゲナーゼ)の働きをブロックする事でプロスタグランジンを作りにくくして、炎症や痛み、発熱を抑えます。
ボルタレンはCOXをブロックする作用が強力であるため、痛みを抑える作用、熱を下げる作用も強いのです。
作用が強力な反面、胃腸の粘膜にダメージを与えてしまうなどの副作用が出る事もあります。
そのため胃腸薬と併用される場合が多いです。
胃腸へのダメージを避けるために坐薬が使用されることもあります。

関節痛は痛みが強かったり、長引いたりすれば、生活への支障も大きくなります。
ボルタレンは副作用のリスクはあるものの、症状を強力に早く改善してくれます。
薬の特徴を知って症状に合わせて使い分けるなど、上手に使用すれば、ボルタレンは関節痛に最適な薬といえるでしょう。

ボルタレンと胃薬の併用がおすすめ

関節痛の緩和や熱を下げるのに有効なボルタレンですが、数ある非ステロイド抗炎症薬の中でも最も強い鎮痛・解熱作用を持つ分、副作用が生じるリスクが高いという事実もあります。
その副作用発生率は11%程度(男性で6%程度、女性で9%程度)と言われており、年齢が上がれば上がるほど生じやすくなるデータも確認されています。
他の薬で副作用が生じたことがない方も、ボルタレンを服用する際は体調の変化に特に注意が必要です。

ボルタレンの副作用の中でも6.5%程度と最も発生率が高く注意が必要なのが消化器症状です。
主に胃痛、吐き気、食欲不振などが起こるケースが多く、酷い場合は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎などを引き起こすこともあります。
実は、関節痛などの痛みの原因となるプロスタグランジンには胃の粘膜を保護する役割があります。
そのため、ボルタレンでプロスタグランジンの生成を抑制することで胃の粘膜の保護が薄れ、消化器症状が引き起こされやすくなるのです。

このため、ボルタレンを服用する際は胃腸薬を併用することをおすすめします。
病院でボルタレンが処方された場合に申し出て胃腸薬を一緒に処方してもらうのが一番です。
処方してもらいそびれた、もしくはボルタレンの服用が終わっても消火器の不調が見られる場合は市販の胃腸薬で代用することも可能です。
ただし、市販の胃腸薬は非常に種類が多いため、選ぶ時は胃酸の調節をする・食べ過ぎに有効的なものではなく、胃の粘膜をコーティングする・荒れた胃を修復してくれるタイプのものを選ぶようにしましょう。

非常に強い効果を持つボルタレンですが、他の不調が生じてしまっては本末転倒です。
あらかじめ胃腸薬と併用することで副作用を防ぎましょう。