胃酸過多に悩み続ける前にネキシウムを使う

ネキシウムとは胃潰瘍や逆流性食道炎等の病気を治療するために処方される胃薬です。
ネキシウムは、プロトンポンプ阻害薬と呼ばれる薬の一種で、2011年に発売されました。

胃潰瘍は消化性潰瘍と呼ばれ、出過ぎた胃酸による胃粘膜の破壊によって痛みや胃のむかつき等が起こる病気のことです。
胃潰瘍になる原因にはタバコや過度な飲酒、精神的なストレス等があります。
これらは胃粘膜への血流を低下させます。
その結果、胃粘膜の防御力が低下し、胃液が胃壁を刺激することで胃が荒れて、胃潰瘍へと進行していきます。

また、逆流性食道炎とは胃液を含んだ胃の内容物が食道へ逆流してくる病気のことです。
粘膜によって保護されている胃とは違い、食道は胃液への抵抗性が弱く、健康な状態であれば胃酸や胃の内容物は食道へ戻ってこない仕組みとなっています。
しかし、この仕組みが弱ったり胃液が増えすぎたりすると、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、食道が炎症を起こして胸やけや痛み等の症状を引き起こします。
原因としては脂肪分やたんぱく質の多い食事、食べ過ぎ、加齢等があります。

これらの病気はどちらも胃酸過多が原因の一種だということがお分かりいただけたと思います。
そして、これらの病気を治療するために開発されたのがネキシウムです。
胃酸はアセチルコリンやヒスタミン等の物質がプロトポンプと呼ばれる場所に集まり、その物質を受け取ったプロトポンプが胃酸が必要だと判断して胃酸を分泌します。
ネキシウムはそのプロトポンプを阻害することで胃酸の分泌を防ぎます。
胃酸の分泌を防ぎ、胃酸過多の状態を予防することによって、胃粘膜の破壊を最小限にとどめ、胃潰瘍や逆流性食道炎の改善が期待されるのです。

しかし、ネキシウムの効果だけに頼っていては胃潰瘍や十二指腸潰瘍の劇的な改善は見込めません。
タバコをやめる、お酒の飲みすぎは控え休肝日を設ける、野菜やたんぱく質等の栄養バランスがとれた食事を摂る等の生活習慣の見直しも大切です。
普段から規則正しい生活を送ることで、ネキシウムの効果もより得ることができるのです。

逆流性食道炎と胃潰瘍の症状の解説

胃に入った食べものを消化するために分泌される胃酸。
ストレスや食事の内容により胃酸の分泌が過剰に増えると、逆流性食道炎や胃潰瘍といった病気につながってしまいます。

逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流し食道が炎症を起こした状態を指します。
主な症状としては、胸やけと呑酸が挙げられます。
胸やけとは、胸の部分やみぞおちに痛みや違和感を感じる状態です。
逆流性食道炎の場合、主に空腹時に起きることが多く、夜間に胸やけで目覚めてしまう人もいます。
一方で、呑酸とは、胃酸が口や喉まで上がってくる状態で、酸っぱい感じや苦みを感じます。
また喉が炎症を起こし、違和感や咳につながることもあります。

胃潰瘍とは、胃酸により胃の粘膜の下にある筋肉が傷ついた状態を指します。
通常胃は胃酸の刺激から自分の細胞を守るために、粘膜をはっています。
けれども飲酒や刺激物により胃に加わる刺激が大きかったり、タバコによって胃粘膜の働きが弱まると、胃が傷ついてしまいます。

胃潰瘍になると、食後しばらくするとみぞおちや背中に痛みが生じます。
これは胃の中に食べ物が入ることで、胃酸が多く分泌されるからです。
なお胃潰瘍の特徴として、軽い食事をとると痛みが治まることが挙げられます。
これは食べ物が胃に入ることで、胃に粘膜がはられるためです。

逆流性食道炎や胃潰瘍は、胃酸によって食道・胃の組織が傷つけられた状態を指します。
改善のためには、胃酸を抑えることが有効となります。
そこで治療薬として使われるのが、ネキシウムです。
ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬の一種で、胃酸を抑える効果があります。
また他のプロトンポンプ阻害薬と比べて薬の効果が強いため、治療薬として使われることが多いのです。