リウマチの症状はどのように進行していく?

リウマチは、免疫の異常によって手足の関節が腫れたり痛みが生じる病気です。
症状が進行すると骨や軟骨が壊れて関節が動かなくなってしまい、日常生活に支障をきたす危険性があります。
また、リウマチの炎症は関節だけとは限らず、目や肺等の全身に広がるという特徴を持っています。
初期の段階では微熱・倦怠感・食欲不振等の症状が続き、朝方に関節の周囲がこわばることがあります。
その後に小さな関節の腫れが現れ、手首・肘・肩・足首・膝等の全身へと徐々に炎症が広がっていきます。

リウマチ患者の多くはゆっくりと症状が進行していく為、急激に悪化するということはほとんどありません。
実際の経過には個人差がありますが、具体的には大きく4つのタイプに分類できます。
まず、現在の治療では改善が見られず、どんどん悪化してしまう進行型です。
次に、治療が完全には効かないで長い時間をかけて徐々に悪化していく多周期増悪型、悪くなったり良くなったりを繰り返して最終的に症状も下火になる多周期寛解型があります。
この他にも、一度リウマチ症状が現れた後に治療に応じて改善していく単周期型というタイプも存在します。
また、リウマチ性疾患・自己免疫疾患・結合組織疾患の3つが重なりあった膠原病という病気もあります。
この病気にかかると原因不明の発熱や関節の痛み、蝶形紅斑といった症状が現れ、最悪の場合には腎不全となり血液透析や腹膜透析の導入、もしくは腎移植のいずれかの治療が必要となってしまいます。
膠原病の特徴としては、関節や筋肉に痛みやこわばりをきたすことや抗生物質が効かないことが挙げられ、女性がかかることが多いです。
このような病気にかからない為にも、体調に異変が見られた場合には早めに病院を受診することを心がけましょう。

治療を施すことで関節痛等の症状が治まり、検査の数値も正常に戻った状態を寛解(かんかい)と呼ぶのですが、以前は寛解の状態にまで改善する患者はほんの一部でした。
しかし、近年では症状が発生したらすぐに受診する人が増えていて、早期に抗リウマチ薬や生物学的製剤の投与を行うようになりました。
寛解に至る患者は半数近くにまで増えて関節破壊の進行も抑制できるようになったのです。
さらに、治療によってリウマチの進行が治まったり、薬の投与をやめても寛解の状態が維持できるケースも増えています。
このように、現在のリウマチ治療は格段に進歩していて、進行型タイプの患者はどんどん減っていくことが予測されます。

リウマチに抗生物質が効くことは無い

リウマチの症状は体の各関節を中心として腫れたり熱を持ったり痛みを伴ったりします。
これは炎症症状と呼ばれるもので腫脹・熱感・発赤・疼痛が主な症状です。
炎症症状は抗生物質で鎮める事が可能になりますが、そこで落ち着いた炎症症状は薬の効果によるものです。
薬の効果が切れてしまうと炎症は再燃します。
また、人間の体は耐性という能力があり、薬の効能も1度目よりも2度目の方が効果が薄く、長期的にはより強い薬に頼らざるを得ません。
このように抗生物質による治療は対処療法と言われており、徐々に既存の抗生物質では効かない状態が起こります。

リウマチの原因としては不明な事が多いですが、関節破壊の原因は炎症によって傷ついた関節に菌が入り、感染を起こしてしまう事があります。
また、循環器系の機能低下により栄養が吸収されにくい状態になり免疫機能の低下が問題となります。
初期の段階では抗生物質でも構いませんが、関節の中から炎症が生じている場合は、感染も疑って抗菌剤などの治療も選択肢の一つです。
リウマチは進行性の病気です。
炎症が生じないよう関節や循環器系に負荷がかからないように日常生活を見直す必要があります。
例えば重たいものを持たない、指先などの小さな関節が中心に破壊され易いので細かな作業は人に任せるなどが日常で身体に負担をかけないポイントとなります。
また、炎症症状が強い時には全身的にも倦怠感や頭痛などが併発する事も多く、食欲や睡眠などもおろそかになりやすいです。
その結果、免疫が低下してさらに症状が進行していく悪循環に陥ります。
意識的に食事をとったり、寝やすい寝具を検討したりなど日常生活で快適に過ごせる工夫を見直す事も重要になってきます。